シナストリーで見るパートナーとの相性:ホロスコープを使った基礎的な読み方

シナストリーで見るパートナーとの相性:ホロスコープを使った基礎的な読み方

1. シナストリーとは?日本におけるその意義

シナストリー(Synastry)は、ふたりのホロスコープ(出生図)を重ね合わせて、お互いの相性や関係性を読み解く占星術の手法です。特に恋人や夫婦、友人、ビジネスパートナーなど、人と人とのつながりを深く知りたい時に使われています。

日本でも昔から「相性占い」は人気があり、西洋占星術が取り入れられてからはホロスコープを使ったシナストリーも広く親しまれるようになりました。

日本でのシナストリーの位置づけ

日本では、お見合いや結婚など人生の大きな節目で「相性」を気にする文化があります。西洋占星術が紹介されて以来、血液型占いや姓名判断と並んで、ホロスコープによる相性診断も定番となっています。

占いの種類 特徴 日本での人気度
血液型占い 簡単・話題性が高い ★★★★★
姓名判断 伝統的・家族や名前との関わり ★★★★☆
ホロスコープ相性占い(シナストリー) 個別性が高い・詳細な分析が可能 ★★★☆☆

ホロスコープ相性占い(シナストリー)の基本的な考え方

シナストリーでは、二人の太陽、月、水星、金星、火星など主要な天体同士の「アスペクト(角度)」や、「ハウス(領域)」への影響を見ます。例えば、「太陽と月が調和している」と心のつながりが強く、「金星と火星が良い角度」だと恋愛感情が盛り上がりやすいと言われています。

天体 意味
太陽 自分らしさ・人生観・基本的な性格
感情・心の安定・家庭的な面
水星 コミュニケーション・知性
金星 愛情表現・美意識・恋愛傾向
火星 行動力・情熱・エネルギー
まとめ:日本文化との関わり

現代の日本では、日常会話の中で「相性」という言葉をよく使います。大切なパートナーとの関係をより深く理解するために、多くの人がシナストリーを参考にしています。これからシナストリーを学びたい方も、日本独自の占い文化と組み合わせて楽しめるので、ぜひ活用してみてください。

2. ホロスコープ作成の基礎知識

ホロスコープを作るために必要な情報

シナストリーでパートナーとの相性を見るためには、まず正確なホロスコープが必要です。日本で一般的に使われている出生データは、次の通りです。

必要な項目 説明
生年月日 年・月・日(例:1990年5月15日)
出生時刻 24時間表記(例:14:30)※分かる範囲でOK
出生地 都道府県名や市町村名(例:東京都新宿区)

日本でよく使われるホロスコープ作成ツール

現在、日本国内では無料・有料を問わず多くのホロスコープ作成サイトやアプリがあります。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。

ツール名 特徴 URL
Astro.com(アストロドットコム) 無料で詳細なチャート作成が可能。日本語にも対応。 公式サイトはこちら
Stella Navigator(ステラナビゲータ) プロも使用する国産ソフト。細かな設定ができる。 -(有料ソフト)
Cafe Astrology(カフェアストロロジー) 英語だが簡単操作。シナストリーチャートも作れる。 公式サイトはこちら
LINE占いアプリなど スマホで手軽に使える。基本的なチャート表示。 -(アプリストアより検索)

チャート作成のステップ例(Astro.comの場合)

  1. 公式サイトへアクセスし、「無料ホロスコープ」メニューを選択。
  2. 「出生データによるチャート」をクリック。
  3. 自分とパートナーの名前、生年月日、出生時刻、出生地を入力。
  4. 「チャート作成」を押すと、自動でホロスコープが表示されます。

注意点とワンポイントアドバイス

  • 出生時刻は母子手帳や家族に確認しましょう。不明な場合はおおよその時間でもOKですが、正確さが重要です。
  • 出生地は市区町村まで詳しく入力すると、より正確なチャートになります。
  • パートナーのデータも必ず同じように用意しましょう。シナストリーでは二人分の情報が必要です。
  • SNSやネット上では個人情報の取り扱いに注意し、信頼できるサービスを利用してください。

このように、日本国内でも簡単に本格的なホロスコープを作成することができます。次回は実際にシナストリーチャートをどう読み解くかについて解説していきます。

主要なアスペクトと日本人カップルによくあるテーマ

3. 主要なアスペクトと日本人カップルによくあるテーマ

太陽・月・金星・火星のアスペクトの基本

シナストリー(相性占星術)では、お互いのホロスコープに現れる天体同士のアスペクト(角度)が、関係性に大きく影響します。特に日本人カップルの場合、「安心感」「調和」「恋愛感情」「行動力」などが重視されやすく、それぞれ太陽・月・金星・火星の配置をしっかり見ることがポイントです。

代表的な天体とアスペクトの読み方

天体 主な意味 よく見られるテーマ(日本人カップル) 注目のアスペクト
太陽 人生観・自己表現 価値観の一致、リーダーシップ コンジャンクション、トライン
感情・安心感 家庭的な安心、心のつながり コンジャンクション、セクスタイル、スクエア
金星 愛情・美意識 恋愛感情、美的感覚の共有 コンジャンクション、オポジション、トライン
火星 行動力・情熱 積極性、ケンカしやすさ、相性の良い刺激 コンジャンクション、スクエア、トライン

よくある具体的なテーマとポイント解説

1. 太陽と月の関係:家庭的な安心感を重視する傾向

日本人カップルは「一緒にいて落ち着くか」「家庭的な温かさがあるか」を大切にします。お互いの太陽と月が調和的なアスペクト(例:トラインやセクスタイル)を持っていると、一緒にいるだけでホッとできる関係になりやすいです。

2. 金星と火星:恋愛感情と刺激のバランスを見る

金星は「好き」という気持ちや美意識、火星は「行動」や「ドキドキ感」に関わります。金星と火星が良いアスペクトなら、お互い自然に惹かれ合いやすいですが、スクエアなど緊張感が強い場合はケンカもしやすくなります。ただ、日本では「適度な刺激」が恋愛継続の秘訣とも言われています。

3. 調和よりも個性を尊重する時代へ?最近の傾向もチェック!

以前は「似た者同士」が理想とされていましたが、最近では「違うからこそ学び合える」「新しい価値観を受け入れる」ことも重要視されるようになっています。ホロスコープでお互いの個性(太陽や金星など)がどこで違っているかを見ることで、新しい発見が生まれるでしょう。

まとめ表:日本人カップルによく見られるアスペクト別テーマ早見表

組み合わせ例 期待できる効果/注意点
太陽×月(トライン) 深い安心感、一緒に成長できる関係性が築けることが多い。
金星×火星(コンジャンクション) 強い惹かれ合い、情熱的。ただし衝突にも注意。
太陽×太陽(スクエア) 価値観がぶつかりやすいが、新しい発見もある。
月×月(セクスタイル) 無理なく共感し合える。「落ち着く」と感じやすい。
金星×金星(オポジション) 美意識や好みが正反対だが、お互いを補える場合も。

このように、日本人カップルならではの価値観やライフスタイルも踏まえてホロスコープを読み解いてみると、自分たちだけの相性ポイントを見つけやすくなります。

4. シナストリーリーディングの流れと実例

シナストリーリーディングの基本的な手順

シナストリーとは、二人分のホロスコープ(出生図)を重ね合わせて、相性や関係性を読み解く方法です。ここでは、日本人カップルAさん(女性)とBさん(男性)の事例を使いながら、基本的なシナストリーリーディングの流れを解説します。

ステップ1:二人の出生データを準備する

まずはお互いの誕生日、出生時間、出生地を用意します。正確な時間がわかると、より詳細に読み取れます。

項目 Aさん(女性) Bさん(男性)
生年月日 1990年5月12日 1988年9月30日
出生時間 10:15 16:45
出生地 東京都 大阪府

ステップ2:ホロスコープを作成し重ね合わせる

ホロスコープ作成サイトや専門ソフトで、二人分のチャートを作成し、「二重円」として重ねます。これにより各天体やアスペクトが一目でわかります。

ステップ3:主要な天体とアスペクトをチェックする

相性を見る上で大切なのは、太陽・月・金星・火星など主要な天体同士の位置関係(アスペクト)です。例えば:

天体の組み合わせ 特徴・影響
Aさん太陽 × Bさん月(トライン120°) 自然な理解と安心感がある組み合わせ。家族的な絆を感じやすい。
Aさん金星 × Bさん火星(コンジャンクション0°) 恋愛面で強い引力。情熱的な関係になりやすい。
Aさん土星 × Bさん太陽(スクエア90°) 課題や試練も多いが、お互いに成長できる可能性がある。
日本人カップルならではのポイント

日本文化では、調和や空気を読むことが大切です。そのため「月」や「金星」の位置関係を特に重視すると良いでしょう。また、「土星」の影響は義理や責任感として現れることが多く、日本独特のパートナーシップ観にもつながります。

ステップ4:ハウスへの影響も確認する

Bさんの太陽がAさんの第7ハウスに入っていた場合、「結婚」や「パートナーシップ」において強く惹かれ合う傾向があります。このように、天体がどのハウスに位置しているかも重要です。

簡単なハウス別意味一覧表:
ハウス番号 主な意味(パートナーシップ関連)
7ハウス 結婚・対人関係・パートナーシップ全般
5ハウス 恋愛・楽しみ・子どもとの関係性など
8ハウス 深いつながり・共同財産・絆の深さなど

AさんとBさんの場合のまとめ方(実例紹介)

AさんとBさんは、太陽と月が調和していることで価値観や感情面で理解しあいやすい傾向があります。また、金星と火星が重なることで恋愛面でも強く惹かれ合います。ただし土星のスクエアは、ときに意見の食い違いや責任感からくるプレッシャーも感じやすいため、お互いにコミュニケーションを大切にすることがポイントになります。

5. 日本の文化や価値観を踏まえたアドバイス

シナストリー診断から見る日本の恋愛・結婚観

シナストリー(相性占星術)を通してパートナーとの関係を見る際、日本独自の文化や価値観を考慮することがとても大切です。例えば、日本では「和を大切にする」「控えめな態度」「家族や親との関係」など、恋愛や結婚において重視されるポイントがあります。シナストリーの結果が良くても、こうした価値観を無視してしまうと、実際の関係性でトラブルが生じることもあります。

日本特有のマナーとコミュニケーション

日本では、恋人同士でも適度な距離感や礼儀正しさが求められることが多いです。ホロスコープで相性が良い場合でも、直接的すぎる表現よりも、思いやりや配慮を持った言葉選びが信頼関係を築く鍵となります。

シナストリー診断で強調されるポイント 日本文化での配慮方法
太陽・月の調和 感情表現は控えめにしつつ、相手の気持ちを尊重する
金星・火星の結びつき 積極的すぎず、自然なペースで距離を縮める
家系や家庭運のアスペクト 家族への紹介や両親への挨拶を丁寧に行う
水星のコミュニケーション力 相手への配慮ある言葉遣いとタイミングを意識する

アドバイス例:日本らしい関係構築のヒント

  • 話し合いは穏やかに: 感情的にならず、冷静かつ丁寧に自分の気持ちを伝えるよう心掛けましょう。
  • パートナーの家族も大切に: 結婚を意識し始めたら、パートナーだけでなくご家族との交流にも気を配りましょう。
  • 記念日やイベント: 日本では誕生日や付き合い記念日を大切にする傾向があります。小さなサプライズや感謝の気持ちを伝えることも重要です。
  • 二人だけのルール作り: シナストリー診断でわかったお互いの得意分野を活かしながら、日本ならではのお互いへの気遣いルールを決めてみましょう。

注意点:占星術は一つの参考材料として活用しよう

シナストリー診断はあくまで二人の相性を見るためのツールです。日本社会では周囲との調和や配慮も重要なので、お互いに話し合って柔軟に取り入れていく姿勢が大切です。